なぜ、こんな人がモテるの!?モテる男が必ずしもイケメンとは限らない3つの理由
愛想笑い
バイトの初日、年上の女性スタッフからこんな注意を受けました。あの人、手が早いから気をつけてね、と言われたのです。私はなんと返事をしていいかわからず、愛想笑いをして彼女の顔を見返しました。
彼女が指したその男性は、四十代半ばで白髪交じり、穏やかそうな人だけど、これといって特徴のない普通の男性だったからです。身長も高くなく、女性の私とそう変わらないくらいの背丈でした。もちろんイケメンではありません。
しかし、真顔でくれた彼女の注意が、実感に変わるのにはそう時間はいりませんでした。
四十代ほどのその男性は、とにかく優しい方でした。重い荷物を持とうとすると、女の子に持たせちゃいけないな、と笑いながら変わってくれようとするのです。私は体育会の部活に所属していましたから、力には自信があります。やせっぽちの、年配のその男性のほうに遠慮してしまうくらいなのに、その方は笑顔で私の荷物を持っていかれました。
本当にナチュラル
ほかにも、飲み物をおごってくれることもありました。小銭だけを入れた小さい財布を持って来て、暑いよね、何か飲む、といった言葉を自然に口にします。本当にナチュラルに親切を行う方でした。
またその方とは恋愛の話をよくしました。そうしたプライベートな話をする頃になると、最初に受けた注意が真実であったことがよくわかりました。
恋愛経験も豊富
その方は、恋愛経験も豊富なのです。奥さんがいる方でしたが、携帯を二つ持っていて、奥さんには一つしか番号を教えていないそうです。もちろんもうひとつはほかの女性専用です。といって、ほかの女生と不倫になるようなことはしていない様子なのです。
よくきいてみると、相談にのってやった、夫とのけんかの仲裁に入った、ほしがっているものがあるから、一緒に探してやったと、ここでもやはり親切に徹しているようでした。
もちろん、子供の私に全てを話すわけではないでしょう。それなりにアブナイ橋も渡っているのかもしれませんが、とにかく異性との交友関係が広いといった印象が残っています。そんな方なので、私の恋愛相談にも的確な返答をくれました。お仕着せの返答ではない、私の本当の気持ちをさぐるような言葉をよく口にしました。
モテ男ナンバーワン
バイトをやめて、その方には会っていませんが、私が今まで出会ったモテ男ナンバーワンはその方です。とにかくマメでした。女性が困っていることを目ざとくみつけ、押し付けがましくない親切を自然に行うことのできる人でした。
その後、離婚され、再婚されたとききました。モテというのは、一般人にはまねのできない、エネルギーを必要とするものだと感じました。